【東海林先生の漢方メモ】
中から元気 中からキレイ 〜 女性のための漢方
不妊症周期療法・・・(2) (平成17年7月21日掲載)
 漢方のルーツである中国でも、近年西洋医学はめざましい発展を続けていますが、
文化大革命以後の中国では、数千年の歴史を誇る伝統医学「中医学」の理論と、西洋医学理論
の双方の利点を組み合わせ、よりすぐれた治療法を開発する「中西医結合医療」の研究が盛んに
行われています。
 前回ご紹介した「不妊周期療法」は、まさにこの中西医結合医療の研究から生まれた画期的な
治療法です。
 健康な女性の生理周期は月経期・卵胞期・排卵期・黄体期を規則正しく繰り返しています。
この複雑なメカニズムを、従来から日本で使われている「当帰芍薬散」などの単一処方を長期に
服用する漢方治療では、充分な効果が出にくいように思います。

周期療法では
[月経期]には子宮内膜と経血をスムーズに排出するために活血薬理気薬を、
[卵胞期]には子宮内膜を増殖させて卵子を育てるために補血薬補陰薬を、
[排卵期]は卵子を排出して黄体に変化させるために活血薬理気薬
[黄体期]
には受精卵が着床し育ちやすいように補陽薬を基本に、月経の周期に合わせて
服用する薬を変え、体調を整えて妊娠しやすい健康な体を作ってゆく治療法です。

 具体的な処方や飲み方は、一人一人の体調と基礎体温のグラフから選んでゆく、
あくまでもオーダーメイドの治療法で、「子宮内膜が薄くなる」などのホルモン療法のデメリットを
補う効果も期待できます。
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