【東海林先生の漢方メモ】
中から元気 中からキレイ ~ 女性のための漢方
アトピー性皮膚炎② 皮膚は内臓の鏡! (平成20年3月20日掲載)


  アトピー性皮膚炎に対する中医学と西洋医学の診断方法の違いは、
 患者を観察する視点の違いです。
  
西洋医学では、主に皮膚の状態を診て、ステロイド剤を中心とした
 外用剤による治療が基本となります。
  一方、
「皮膚は内臓の鏡」と捉える中医学では、皮膚の状態だけでなく、
 内臓との関係や個々の体質・生活状態を詳しくチェックし、
 体の中から皮膚を修復する内服薬中心の治療を考えます。
  アトピー性皮膚炎の症状は刻一刻と変化するものと捉え、
 皮膚の状態が病気の発展過程のどの段階なのかを正確に把握していきます。
  例えば、皮膚に赤みがあれば、体内に
「熱」がこもっていると考えます。
 この赤みにも程度があって、ピンク色ならば皮膚表面だけの
「熱」ですが、
 真っ赤であれば体の奥深くに入り込んだ
「熱 <血熱(けつねつ )>」と考え、
 当然、治療法も異なります。
  皮膚が赤くてジュクジュクしている場合や、一見カサカサしていても
 引っ掻くと汁が出るような場合は、熱だけでなく
「湿 <不要な水分>」
 溜まっていると考えて薬を選びます。
  皮膚に赤みがなくても、カサカサになっている時は血液が不足している

 「血虚 (けっきょ)」
の状態で、内臓の機能低下からくる潤い不足と考え、
 象の肌のようにゴワゴワになっている時は、末端の血液の流れが悪くなった

 「
血(おけつ)」
の状態と考えます。このように皮膚の変化、状態に合わせて、
 様々な漢方薬を組み合わせたオーダーメイドの治療法です。


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