【東海林先生の漢方メモ】
中から元気 中からキレイ ~ 女性のための漢方
アトピー性皮膚炎③ 中医学の段階的対処法 (平成20年4月17日掲載)

 アトピー性皮膚炎は単に「皮膚に生じた病で、治療も皮膚に対して」と思う方が多いかも知れませんが、中医学では
「体のどの部分に発生する病も、全身機能とバランスの失調によるもの」

だと認識しています。
 人それぞれの生活環境や病気の誘発原因は異なり、
症状が発症してからも状況は絶えず変化しているので、
同じ患者の同じ病気であっても、常に同じ治療方法では対処出来ません。
 典型的なアトピー性皮膚炎の例として、
初めは顔・首・腕・上半身に赤みやブツブツ・ジュクジュクが現れ、
長年症状の再発を繰り返し、次第に全身へ広がっていく。
 さらに赤み、カサカサも酷く、首・肘・膝の裏の皮膚が厚くなり、
ゴワゴワして激しい痒みを伴うように。
 その後、症状はさらに進んで、カサカサ以外に皮むけや皮膚の黒ずみ、
全身症状としては胃腸機能の低下やイライラ感、冷えなどの症状も見られます。

 このような症状の経過を大きく三つの段階に分けて考えると
①初期の赤くジュクジュクしている段階には、「湿(しつ)「熱(ねつ)
取る方法を、次に②カサカサ・ゴワゴワの症状が見られる段階では、
(病気の性質はすでに変化したので)体の中から肌の潤いを増やす方法を取り入れ、
さらに進んで、③全身症状も伴う段階では、消化器系の改善や五臓のバランスを
整える方法も加え、病程の変化に応じて絶えず変化調節しながら対処していきます。


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