【東海林先生の漢方メモ】
生理痛はないのがあたりまえ! ~ 女性のための漢方
いくら寝ても眠いのはなぜ? (平成22年4月15日掲載)


 「春眠、暁を覚えず」と言いますが、この季節、「いくら寝ても眠い」という人が多くなります。
・・・どうして春は眠くなりやすいのでしょうか?

 健康で元気な人から見ると、ただ怠けているように見られがちですが、日頃から身体が重だるく疲れやすく昼夜を問わず眠りたがり、呼ぶと直ぐに目覚めるが、また眠ってしまう様な状態を中医学では
「多寐(たび)」とか「嗜睡(しすい)」と表現して、一つの病証として捉えています。

 多寐の原因はいくつか有りますが
「湿邪(しつじゃ)」=[大気中の湿度や体に停滞した湿気] の影響で
「脾(ひ)」の働きが弱って、体が重だるく眠い、手足が重だるくむくみ易い、軟便などの症状を伴うタイプと
「脾気虚(ひききょ)」=[胃腸の元気不足] によって食べた物が「気(き)・血(けつ)」のエネルギーにならず、脳が養われないことにより、倦怠感、精神疲労、食欲低下などの症状を伴い、食後は特に眠くなるタイプが多くみられます。 
 春は湿度が高くなる季節であり、自然界の気のエネルギーが躍動して芽吹く季節でもあります。
日頃から
「気・血」のエネルギーが足りない人はその変化について行けなくなり眠くなるのです。

 このような体質の人はスローライフがおすすめですが、
湿邪の影響を受け易い人は
「平胃散(へいいさん)」「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」など、
脾気虚の人は
「六君子湯(りっくんしとう)」や「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」などの漢方薬で
胃腸を元気にして春を楽しく過ごしませんか?

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