【東海林先生の漢方メモ】
生理痛はないのがあたりまえ! ~ 女性のための漢方
TN取材特集 アトピーとあきらめないで!  (平成23年 10月 27日掲載
中医学の段階的な治療法 (
再発しないコントロール法とは?)  


 アトピー性皮膚炎の症状は個人によって様々。
発生や悪化のきっかけにも個人差があり、皮膚の状態だけを見て表面的な治療をしても、根本的な改善には繋がりにくい。そこで、症状の改善はもちろん、体の中から健やかな皮膚をつくる中医学の考え方を開気堂薬局に取材した。


「皮膚は内臓の鏡です。アトピー性皮膚炎も皮膚の状態だけでなく、内臓との関係や個々の体質、生活習慣を詳しくチェックし、体の中から皮膚を修復していくことが必要です。」と金沢文庫にある開気堂薬局の東海林正弘先生は説明する。
 中医学ではアトピーの症状は日々変化するものと捉え、季節や天候、ライフスタイルなどによる皮膚症状の変化に応じて体の中から整えていくオーダーメイドの治療を行う。
 典型的なアトピーの症状の経過は、急性期(図①)、再発を繰り返し全身に広がる混在期(図②)、皮膚が硬化する慢性期(図③)に分けられる。この3つの段階を正確に把握することが治療の第一歩となる。
 
    

ステロイドとの付き合い方
 アトピー性皮膚炎の患者さんにとって悩ましいのがステロイド剤との付き合い方だ。
 ステロイドは表面の皮膚の炎症は抑えるが、長く続けると肌質を悪化させてしまう。
「使いたくないが、使わないと悪化してしまう、リバウンドが心配―そんなジレンマを多くの方から相談されます」と東海林先生。
 そんな人には、漢方を上手に使った、ステロイド離脱法があるそう。
 それは漢方で体の中から赤みの原因となる「熱」を取り除きながら、ステロイドを塗る面積や回数を減らし、徐々に減量していく方法だ。
 依存度は人によって違うので、個々の状況に合った段階的な対処法が必要だという。

東海林先生が教える再発しにくい治療法
 アトピー性皮膚炎の症状は落ち着いたように見えても簡単に再発するため、長期的なケアが必要です。大事なのは再発しない肌を作り、維持していくことです。最終的には「正常に汗がかける皮膚をつくること」が目標です。
 「もちもち・つやつや」の肌を実現していくためにはスキンケアも重要で、皮膚が本来もつ皮脂膜の代わりになるバリアを作り、内側からの皮膚の再生を助ける必要があります。
 私がお奨めしている外用剤は炎症を取るのが目的ではなく、弱った皮膚を保護するために使います。乳児や幼児の場合はスキンケアするだけでも痒みがなくなり改善するケースも!

 中医学の言葉で言うと、スキンケアで外邪の侵入を防ぎ、バリア機能を表す
「気」と、肌の潤いを作るのに欠かせない「血」の充実した体質に改善するのが目標です。

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