【東海林先生の漢方メモ】
生理痛はないのがあたりまえ! ~ 女性のための漢方
水分をとっても脱水症状になるワケ  (平成25年 7月 18日掲載)



 梅雨明けとともに猛暑日が続き、熱中症患者が急増しているようです。
ニュースでは、きちんと水分を取っていても熱中症や脱水症になるケースが報告されていますが、どうしてか、不思議ではありませんか?

 飲んだ水分は、中医学でいう五臓の
「脾(ひ)」で吸収されます。
この脾の運化機能(腸の吸収力)が弱まると、水分は十分に吸収されず、軟便・下痢として便に排出されるほか、お腹に溜まり水毒となります。
 体の重だるさやむくみ、軟便下痢などの症状がある方は、脾の働きが低下していると考えて良いでしょう。
 また、湿度が高いと
「湿邪(しつじゃ)」が脾に影響を及ぼし、胃腸の吸収力を弱めます。
この季節、胃腸トラブルが多いのは、こうした理由もあるのです。

 胃腸できちんと吸収された水分は
「津液(しんえき)」となって、血液や体に潤いをもたらしますが、大量の汗をかくと消耗されます。
 特に
津液が不足しがちな高齢者は脱水状態に陥りやすいので注意が必要です。血液が濃縮されてドロドロの状態になり、熱中症だけでなく心筋梗塞や脳梗塞なども起きやすくなります。

 漢方を上手に取り入れれば、体の不調を軽減できます。
 脾の働きが弱っている方には
「健胃顆粒(けんいかりゅう)」などの健脾薬(けんぴやく)
“胃腸の除湿器”「勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)」がおすすめです。

 また、発汗過多で元気と潤いを消耗した場合は「麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)」で積極的に
津液を補いましょう。


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