【東海林先生の漢方メモ】
生理痛はないのがあたりまえ! ~ 女性のための漢方
糖尿病は「血管病」  (平成26年 11月 20日掲載)

 2012年の厚生労働省の調査では、全国に糖尿病の疑いが強い人が950万人いるとされて
います。そのうち約3割がほとんど治療を受けたことがないとも。これは、検査で血糖値が高く
ても痛みなどの自覚症状がないことが一因でしょう。
 自覚症状がないのになぜ、糖尿病が怖いのか。それは症状が進むと腎障害や失明などの重い合
併症を起こすから。西洋医学的には血液中のヘモグロビンと糖が結合して出来るHBA1cが増
えない様に血糖をコントロールする治療が主ですが、合併症を防ぐのは難しいようです。

 しかし、中医学的に考えれば、糖尿病の病態は明らかに「瘀血(おけつ)」による「血管病」で
す。目的は血糖値を下げることよりも、血管の老化や毛細血管の詰まりを防ぐことにあります。

 糖尿病が進むと口渇、多尿、脱力感などの症状が現れますが、これは中医学でいう「気陰両虚
(きいんりょうきょ)」
の状態。血液を体のすみずみまで運ぶ「気(き)」と体を潤す体液である
「津液(しんえき)」(陰)の不足で、血液がドロドロになるため、臓器や組織の毛細血管に「瘀
血」
が停滞し機能が低下します。
 例えば糖尿病腎症は、尿をろ過する毛細血管が硬化し本来の役割を果たせなくなります。

 漢方では「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」をはじめ、瘀血を改善する「活血化瘀薬(かっけつか
おやく)」
が数多くあります。
 瘀血のタイプに合わせた総合療法で血管力を強化し合併症を防ぎましょう。

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