【東海林先生の漢方メモ】
生理痛はないのがあたりまえ! ~ 女性のための漢方
湿度高くてもインフルが流行? (平成28年12月15日掲載)

 毎年冬になると大流行するインフルエンザ。その理由は「インフルエンザウィルスが低温・乾燥を好み拡散する性質を持つため」と言われていて、皆さんもそう認識していると思います。
 しかし今秋~冬の湿度は例年より高いにも関わらず、流行し始めたのは、なぜでしょうか?
最近は夏場の沖縄でも流行しているよう。その原因は中医学的に考えると説明がつきます。

 中医学では気候の変化や細菌・ウイルスなど体に悪い影響を与える
「邪気(じゃき)」の力が
「正気(せいき)」(体を養い守る力)に勝ると発病すると考えます。
 また、
正気を生み出す「脾(ひ)=(胃腸)」は湿気に弱いと言われ、本来の爽やかな秋になれ
ば、夏の湿気で弱った胃腸が元気を取り戻し、食欲の秋を迎えて、寒い冬に向けて
正気を蓄える
時期。 ところが、今年は秋晴れが少なく湿度が高く、免疫力と密接に関係する胃腸機能が弱った結果、ノロウイルスなどによる胃腸炎型の風邪も流行しました。
 つまり
正気が弱ればウイルスが弱くても発病する可能性があるのです。
これから年末年始にかけて、食生活も乱れる時期。弱った胃腸への負担が心配です。

 対策としては
正気を養い邪気を取り除く「扶正袪邪(ふせいきょじゃ)」の考え方で、まず免疫力を上げるために「健脾散顆粒(けんぴさんかりゅう)」などの補気健脾薬(ほきけんぴやく)で腸を元気にすることが大切。
外出する時は「板藍根(ばんらんこん)」などの
解毒薬でウイルスなどの邪気を退治しましょう。


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