カラダを改善するには、まず知ることから始めます。
日頃からあなたのカラダはバランスの上に成り立っています。
漢方では、カラダのバランスを整えることでカラダ本来の姿を取り戻すことを目指します。
そのため、あるひとつのお悩みを解決するには、あなたのカラダがいまどんな状態なのかを知ることから始めます。
中医学の考え方に基づき、いまのあなたのカラダの状態を知ることができるチェックツールをご用意しました。
6つのタイプでカラダの状態をチェック
あなたはどのタイプ?
中医学では体を支える大切な3要素を「気」「血」「水」と呼びます。
そしてこの3要素の状態により虚証(不足している状態)と実証(めぐりが悪い状態)に分けます。
つまり、3つの要素と2つの状態で、体質タイプは大きく6つの性質に分かれます。
この体質チェックでは、日頃気になる症状をチェックすることで、中医学の6つの体質タイプに当てはめ、ご自分の体の全体像が見えてくるようになっています。
01/06心当たりのある症状すべてにチェックしてください
チャートの見方
- 体の不調がでているはず。食事や生活の改善のほか、
中医学と西洋医学の診断と治療を受けましょう。 - ズバリ該当する項の体質。食事や生活を見直すとともに、
中医学のチェックを受けることもお薦め。 - 放っておくと、その体質の症状が進みます。
食事や生活の改善、漢方などを始めてみましょう。 - その体質の素因はありますが、注意していれば大丈夫。
食生活や漢方などを取り入れてみましょう。
チェック表を引用させていただきました。
6つの体質タイプとその特徴
診断結果から体質タイプをチェックしてみよう
オ血(おけつ)タイプ
【出やすい症状】 「血」の巡りが悪いと、皮膚、関節、体の末端に栄養が運ばれず、新陳代謝が低下。顔、唇、歯茎の色が暗く、シミ、そばかすが多い。肩こり、関節痛、頭痛があり、子宮内膜症、子宮筋腫になりやすく、生理痛が重く、レバー状のかたまりが混じることも。 【舌の状態】 暗く紫っぽい色。黒いシミのような斑点があることも。舌裏の2本の静脈が太く浮き出ることがある。 【対策】 活血(血行を促進)
気虚(ききょ)タイプ
【出やすい症状】 体のエネルギー源である「気」は、「気」「血」「水」のリーダー的役割。「気」が足りないと、疲労感や倦怠感、冷えが出やすい。ほかに、風邪をひきやすい、食欲不振、胃もたれ、軟便、下痢などの症状も。花粉症などのアレルギー症状も現れやすい。 【舌の状態】 全体的に淡い色。厚く、はれぼったい感じ。舌の縁に歯の跡が波打つようについていることがある。 【対策】 補気(気を補う)
陰虚(いんきょ)タイプ
【出やすい症状】 「水分」が不足している状態。体に潤いがなくなり、余計な熱が生じ、のぼせやすくなる。更年期は陰虚に傾きやすく、のぼせ、ほてり、めまい、耳鳴り、寝汗、生理不順などの更年期症状は、陰虚体質の症状とぴたり重なる。また、肌の乾燥、から咳、乾燥便、口乾、微熱などの乾燥症状もある。 【舌の状態】 全体的に赤い。舌の苔は少ない、またはほとんどない。舌の表面に裂紋(裂け目)があることも。 【対策】 補陰(陰分を補う)
血虚(けっきょ)タイプ
【出やすい症状】 めまいや立ちくらみ、乾燥やかゆみなどの肌のトラブル、白髪や抜け毛などの髪のトラブル、生理不順、不妊症などの婦人科のトラブルも起こりやすい。ほかに目の疲れ、手足のしびれ、不眠、息切れ。不整脈などの心臓疾患も現れやすくなる。 【舌の状態】 他の体質に比べて小さい。全体的に淡い色。舌の苔はうっすら。 【対策】 補血(血を補う)
気滞(きたい)タイプ
【出やすい症状】 「気」の巡りが悪い状態。自律神経のコントロールがうまくいかず、精神的に不安定。イライラ、怒りっぽい、憂鬱、不安、落ち込みやすいなどの症状が出やすい。ほかに、胃やお腹や脇腹が張る、ガスやゲップが多い。高血圧などの症状、生理不順や月経前症候群など。 【舌の状態】 両側が赤い。中央に白、または黄色の舌苔がある。 【対策】 行気(気を巡らせる)
痰湿(たんしつ)タイプ
【出やすい症状】 新陳代謝が悪く、余分な水分が溜まりやすい。溜まった老廃物「痰湿」が外に出ようとするためニキビ、吹き出物、痰、おりものが増える。肥満または水太り、だるさ、吐き気、めまい、むくみがある。高脂血症、糖尿病にもなりやすい。熱がこもる熱タイプと、体が冷えている寒タイプがある。 【舌の状態】 厚いベトベトした舌苔がある。熱タイプは黄色い舌苔、寒タイプは白い舌苔。 【対策】 利水(水分代謝をよくする)